■2012年5月25日(金)■ fudge■〈出演〉小山卓治 / 磯部舞子(Violin)
朝から快晴、今回は小山卓治+ベチコさん、マーシー、天神君、コヤマさん、今泉さん、フルメンバーで賑やかで楽しいツアー!
コヤマさんの撮影も楽しみ!ライヴ前に「たんぽぽ公園」へ下見に行ったが、今年は花の数が少なく、
満開というほどでもなかったのが心配.........気候で花の数がこんなに違うのを、初めて知った。
【 fudge 】
初日は、fudgeでの生歌。fudgeに来ると、一番最初に小山卓治のライヴを聴いた時のことを思い出す。
そう........初めて聴いたのもfudgeでのライヴだった。
あれから、少しずつ、少しずつ、みんなの緊張感もなくなり、今ではみんなが本当に打ち解けている。
何年も欠かさずに北海道に来てくれた、小山卓治の歌が、みんなを結びつけてくれたんだと、つくづく思う。。。
fudgeは賑やかで、温かくて、楽しい雰囲気でいっぱい!!! さあ!はじけるぞ!
新曲の〈ばあちゃんごめんね〉がとても印象的で良かった!ちょっと切なくて、明るくて、でもやっぱり切ない思いが胸に残る歌だった。
久しぶりに聞く生の〈Passing Bell〉ジーンとして、ついつい、歌ってしまう。どうして歌ってしまうのかな、きっと想いが溢れて、
じっとはしていられなくなるんだろう。
アンコールにベチコさんが特別出演。バイオリンが加わった〈種の歌〉は空を舞うたんぽぽの綿毛を思わせるような、柔らかい光を感じる。
余韻の残る〈種の歌〉だった。何か解き放たれるような、自由な風が吹くように感じる。
アンコールのラストは〈長すぎる夜と遠すぎる朝〉何度聴いても素晴らしくカッコイイ歌。Bruce Springsteenが歌ってもカッコイイだろうな!!
この歌には、大人の切なさを感じる。切なさや悲しさや喜びにも種類があって、何かが足りないという切なさではなく、
全てを受け入れた心が発する切なさを、この歌からは感じる。
打ち上げは、そのままみんなでfudgeで盛り上がる。みんな語って語って、語り尽くして、それでも語ってる。
そんな中、楽天舎でのライヴではオープニングを努めてくれる深見順也くんが、発売したばかりの自分のCDを小山さんに聴いてもらいたくて、
アルバイトを休んで持って来ていた。小山卓治は、どんなアドバイスをしたのかな?色々話してもらって、とっても嬉しそうにしている。
そうこうしているうちに、すでにもう11時過ぎ、ようやく成田からやって来たマーシーと天神君が札幌駅に到着したとの電話。
お酒を飲んでいなかったので、車で迎えに行くことになったが「天神君とは会ったことないけど、分かるかなあ......」と言っていると、
今泉さんが一言「アフロなんで、すぐ分かります!」なるほどね!
と思って車で駅に行くと、ホントすぐ分かりました。シルエットだけで十分わかる所がちょっと面白かった!
さあ、明日はたんぽぽとみんなの撮影会。晴れるといいな!!
■2012年5月26日(土)AM:撮影会.1:札幌コンベンションセンターSORA北海道札幌市白石区東札幌6条1丁目
PM:撮影会.2:アルテピアッツァ美唄 北海道美唄市落合町栄町
今回は、デザイナーのコヤマさんが同行しているので、小山卓治とベチコさん、マーシー、天神君と北海道、たんぽぽとの
撮影が行われる。小山卓治オフィシャルファンコミュニティONEで季刊発行されているWebマガジン〈eyes〉夏号、でも
特集掲載予定の写真が撮られる。
撮影場所案内で、見学できることになり、ワクワク!!当初予定していた鵡川の「たんぽぽ公園」は
今年は天候の影響でたんぽぽがあまり多くなかったので、撮影場所が「アルテピアッツァ美唄」に決まった。
【 SORA 】
最初の撮影は、札幌コンベンションセンターSORAにある広い公園。一日の天候で、たんぽぽは日々大きく変化して行く。
昨日満開だったたんぽぽも今日は種と半々くらいだった。満開のたんぽぽがステキだと思っていたが、種の柔らかい白が入ると、
またいい雰囲気だった。
コヤマさんの声でメンバーは動く、ひなたぼっこをしながら撮影を見学。うう〜ん小山卓治、たんぽぽが似合ってる.........
伸び伸びとした撮影の傍らで、四葉のクローバーを見つけた。いいことあるかな?あるといいな!
【 アルテピアッツァ美唄 】
次は美唄のアルテピアッツァ。札幌からは高速で1時間くらい、コヤマさんがNetの写真を見てここで撮りたいと言っていたけど、
実際は誰も行ったことはないので、少しドキドキしながら高速を走る。
アルテピアッツァは彫刻家・安田侃(かん)が今なお創り続ける、大自然と彫刻とが相響する野外彫刻公園である。
安田侃氏の言葉「アルテピアッツァは幼稚園でもあり、彫刻美術館でもあり、芸術文化交流広場でも、公園でもあります。
誰もが素に戻れる空間、喜びも哀しみも全てを内包した、自分自身と向き合える空間を創ろうと欲張ってきました。
この移り行く時代の多様さのなかで、次世代に大切なものをつないで行く試みは、人の心や思いによってのみ紡がれます」。
到着するとそこは、満開のたんぽぽに包まれていた。天国を思わせるような、とてつもなくおおらかで無垢で、きれいな自然と彫刻だった。
デザイナー コヤママサシの直感は大正解だった。最高の写真が撮れそう。
無垢な自然は、人の心根を映し出す。人の器も映し出す。ここでも小山卓治、たんぽぽが似合ってる.........
小山卓治はこの風景にとり込まれることなく、反発することもなく、きれいに相響していた。
Facebook小山卓治|たんぽぽのある風景募集ページより。 札幌 【SORA】 Photo:KoyamaMasashi |
Facebook小山卓治|たんぽぽのある風景募集ページより。 【 アルテピアッツァ美唄 】 Photo:KoyamaMasashi |
■2012年5月26日(土)■ 札幌 COO〈出演〉小山卓治 /Mercy(Guitar) / 磯部舞子(Violin) / 天神タケシ(Bass)
【 COO 】
2日目は「札幌COO」札幌では老舗のCOO。さほど広くはなかったが、落ち着いて聴くことができた。
天神くんとMercyが入り、昨日とは雰囲気が大きく変わる。
天神君のエレキに痺れて、Mercyのギターに痺れて小山卓治に痺れて、カッコイイ!!!!!
響き合い、重なる音はひたすらカッコ良かった!!!
全くかぶらないSet Listにエレキが響く。表情を変えた〈New Days〉新しい朝は、様々な表情を見せてくれる。
〈天国のドアノブ〉〈夢の島〉も圧巻だった。
今日の会場は、歌声とともに歓声が飛び交っていた。エレキいいなあ♪楽器にはそれぞれの音色があることをリアルに感じる。
楽器の音には好き嫌いがあっても、音色は響きを持って、聴く者の心と体を震わせる。小山卓治の声も、新しい楽器のように力強く、
繊細に、真っ直ぐ心へ届いた。終始圧倒されるライヴだった。
ライヴの後は、楽しい打ち上げ。ほぼ全員でB級グルメ、味噌焼き鳥のお店「鳥のすけ」へと向かう。
上手く車で来た方の車に合乗りして、誰もタクシーを使うことなく、ちゃんとお店に着いた。飲んで食べて、語って、夜は更けて、
きっと閉店間際まで居たと思う.......覚えているのは、なんだかとっても打ち解けて楽しかったこと!
■2012年5月27日(日)■ 札幌 Cafe tone〈出演〉小山卓治 /Mercy(Guitar) / 磯部舞子(Violin) / 天神タケシ(Bass)
【 Cafe tone 】
3日目は「札幌Cafe tone」北海道大学農学部の牧場に隣接した場所にあり、お店の窓から放牧されている牛が見える。
街の中だが、北海道らしい景色が広がっている。南極観測越冬隊と一緒に南極へ行った樺太犬(タロ、ジロetc)もここで犬ぞりの訓練を
したんだっけと思い出しながら見ていると、若葉のいい香りと爽やかな風が吹く。
スタートは15:30、まだ夕陽が残るとても明るい中でライヴははじまる。
ステージは2階までの吹き抜けで高い窓からの光がきれいに入り、光に包まれたステージだった。
〈 New Days 〉〈 光が降る 〉からは、新たな希望を感じる。マーシーのエレキと演奏された〈 Shadow Land 〉は小山卓治とマーシーの
呼吸を感じてゾクゾクした。熟成して行く歌に命を感じる瞬間は、ゾクゾクする。
ベチコさんとの〈 Gallery 〉は美しかった。バイオリンの音色には、ベチコさんの持つ独特の微妙なニュアンスがある。
それは残響のようにかすかで、微妙だが、長く心に残る深い響きだった。
ラスト〈 祈り 〉での小山卓治の声は深く、光をも震わせるように響く。全てが無になる瞬間。無意識へのささやき.....
命のリズムとの饗応を感じる。
一緒に歌を口ずさみ、歓声を上げ、そして最後は沈黙して聴いていた。素晴らしい3日間だった。
最後の打ち上げはCafetoneの庭から始まっていた。牛を見ながらみんなで地酒を一杯、車の影に隠れて二杯、小山卓治も加わって
車の影に隠れて呑んでいる。ところで誰から隠れて呑んでるの?と小山卓治.......
あれ、小山さんから隠れて呑んでたんですけど..........とファン。あれ、でもオレも呑んでるよ.........と小山卓治。。。。。大爆笑!!!!!
二次会は、みんなで北海道料理のお店に落ち着いた。fudgeのママも合流。マーシーが成田へ向かう途中で、職務質問された話しやら、
天神くんのアフロが湿気に弱い話しやら.......。
盛り上がって夜は更けて、一人、また一人とファンも帰る時間になって行く。
しばしの別れに、握手やハグが交わされる。夢のように素敵な3日間を胸に「またね!」と手を振ってしばしのお別れ。
幸せな気持ちいっぱいに満たされた北海道ツアーだった。